読了
私自身、単独で登ることが多いので他人事ではありません。
常に、「特に危険はなさそうだけど、ここで転んでけがしたら・・・」
と考えています。
遭難する要因、どう対処したかなどが書かれていて参考になる部分も多いです。
基本的には、集団で登る場合も単独の場合も遭難する要因は同じです。
でも、分かれ道になるのが救助されるまでの時間。
自分以外に人がいれば、下山して救助を呼んできてくれるなど出来ますが、単独だとそれはできません。
携帯がつながればいいけど、つながっても自分の位置を教えるのは案外難しい。
つながっていなければ、帰ってこない自分を心配して、家族や友人、恋人が捜索願をだしてくれることを祈るしかない。
この、救助を要請する手段が明らかに狭まるのが単独行のリスクだと、読んでいての感想です。
もちろん、集団でも全員が身動き不能になり携帯もつながれなければ救助を要請することは不可能です。
集団で登っているから安心というわけでは決してありません。
えぇ、登山中に安心するのは早いです。
この本では登山届を出すことの重要さを書いています。
登山届が出されない理由として
・めんどくさい
・個人情報を書きたくない
などが挙げられています。
登山届が出されていれば、万が一遭難しても捜索は比較的しやすいです。
どこのルートを通っているのかわかりますからね。
だから!
登山届出して!!
ということです。
登山ポストに入れる、警察に届ける、などがありますが
個人情報の観点からこれらが躊躇われるのであれば
せめて家族にだけでも渡して!!
と切実に書いてあります。
うん、渡しておきましょう。
何もなければそれでいいじゃない。
これは、自分の身を守るためです。
そう、登山届を出していなかったがために、自室のPCを見られるかもしれないのです。
インターネットの履歴からどこに登山に行ったか探られるのです。
恐ろしいです。
履歴を見られるなんて・・・
決して、いかがわしいサイトを見ているわけではありませんが、それこそ趣味嗜好が如実に表れるから個人情報云々ではありません。
もう、恥ずかしいことこの上ないです。
だから!
登山届出そう!!
登山届はインターネットや携帯から出せるところもあるらしいです。
個人の問題だけにとどまらず、どうやったら出しやすくなるか、システムを整えるのも大事です。