宝満山2回目~下山~
元気な子供たちにお別れをし、下山します。
鎖場を下り、女道を通り、中宮跡に戻ってきました。
さて、ここからです。
どこにも「行者道こちら」なんて標識はありません。
もう少し先だろうか、と進んでみる。
おやおや、百段ガンギの終点に着いてしまいましたよ。
完全に違うので中宮跡まで戻ります。
しかし、やはり行者道への道がわかりません。
うろうろ。
うろうろ。
すると、おばさま2人が道がないようなところに入って行きました。
そこにあったのか!!!
驚きと感動でおばさまたちに着いていきます。
しかし、この2人速い。
私は下りが苦手なので、ゆっくり進んでいたのですが、すぐにおいていかれました。
おばさま方の陽気な止まらない世間話の声を頼りについていきます。
あぁ、待って。
そんな私の願いむなしくおばさま方はスッタカスッタカ行かれます。
とうとう、声も聞こえなくなりました。
おばさま方の導きを当てにできなくなった私は、心細く一人で進みます。
今思うと、あれは山の神が遣わした妖精さんだったのでしょうか。
ん?神と妖精の組み合わせは違う?気にしない気にしない♪
長い登山道を一人黙々と進みます。
鳥追峠に着く直前、風が「よく頑張ったね」と言わんばかりにそよそよと吹きます。
妖精さんが近くにいる?!
(脳内の妄想が溢れてる瞬間ってありますよね)
少し、元気になった私は順調に進みます。
そして、待ち望んだ光景が。
視界が開けた!!
ビクトリー!!(?)
ゴールはもうすぐです。
気分ルンルンで、コンクリートの地面になったら、うれしくて走りだしました。
どこにそんな体力が残っていたのでしょう。
神社で感謝のお参りをして、檻に入った鹿に餌をあげました。
神の使いっていっても所詮獣です。
餌の前では風格ありません。
こっちに来てみろ、と檻の反対側にダッシュ。
鹿も反対側に来ます。
先ほどまで神に感謝していたのに、その使者をもてあそぶ。
なかなかの冒涜っぷりです。
帰りに梅酒を買って、家で酒盛りをしました。
無事に帰ってこれてよかったよかった。
いい山行でした。